巨人の新外国人、ホセ・アドリス・ガルシア外野手(23)が16日、一軍に初昇格した。

 この日の楽天戦(東京ドーム)の試合前に行われた打撃練習では、高橋由伸監督(41)ら首脳陣が見守る中、鋭い打球を連発し、柵越えも3本放った。ドーム球場でのプレーは初めての経験で、〝新天地〟の感触を確かめながら左翼の守備につき、打球を追いかけた。

 ガルシアのフリー打撃を見ていた内田順三打撃コーチ(68)は「試合になった時の対応は分からないが、パワーヒッターではないからバットの軌道はトップから遠回りしないで出ているね」と印象を語った。

 来日してまだ1か月弱とあって、同じキューバ出身のレスリー・アンダーソン外野手(34)の助言を支えにしているというガルシアは「いつも通りプレーして、チームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。

 二軍では10試合に出場し、打率3割2分5厘(40打数13安打)、1本塁打、6打点と好調をキープ。この日はベンチスタートとなっているが、チームの得点力アップへ期待がかかる。