阪神・“背信”球児の代役新守護神に能見が浮上

2016年06月11日 14時00分

喜ぶ日本ハムナインの横でぼうぜん自失の藤川(左)

 セ・リーグ5位の阪神は10日の日本ハム戦(札幌ドーム)に9回、4―5の痛恨サヨナラ負けで今季初の5連敗。交流戦最下位に転落し、借金も4に膨れ上がった。14安打を放ちながらの情けない敗戦となったが、問題なのが日本ハムのレアードにサヨナラ2ランを浴び、今季4敗目を喫した藤川球児投手(35)。相変わらずの苦しい立場にいるが、チーム内では守護神の“代役探し”が先発陣にまで波及している。

 

 一度は逆転に成功するも、終わってみれば今季6度目のサヨナラ敗戦…。

 

 悪夢は1点リードの9回、守護神として登場した藤川が無死一塁の場面でレアードに左翼スタンド中段に飛び込む特大の逆転弾を浴びてジ・エンドとなった。「やられましたね。申し訳ない。バッテリーで選択したボールだったが…」と反省の弁を並べた藤川に金本監督は「打たれたのはしょうがない。それよりもっとチャンスのところで打たないと…」とかばい、借金が4に膨れたチームに「勝てない時は何しても勝てない。我慢だ」と言い聞かせた。

 

 この日の背信投球で藤川は早くも今季4敗目を喫し、防御率も5・71まで悪化した。先発転向に失敗し、リリーフでも結果を出せないでいるが、金本監督もこれ以上、手をこまぬいているわけにはいかない。

 

 すでに今後を見据えた「新守護神探し」が始まっているという。「このまま藤川を抑えに据えて年間を戦おうとは首脳陣も思っていない。交流戦後は日程的に数日間空く。セ球団との戦いに備えるため、そこで抑えのところをテコ入れをしてリスタートを切ることになる」(チーム関係者)。交流戦明けには新たな守護神を立て、藤川は通常の中継ぎに「降格」させるというわけだ。

 

 問題は誰が代役になるのか。右肩関節炎で二軍調整中の元守護神・マテオは近日中にも実戦復帰する予定だが、連投の可否などを試す必要があり復帰時期は未定。そこで浮上するのが先発陣からの“配置転換”だ。

 

 同関係者は「幸い先発陣の陣容は12球団の中でも指折り。後ろを安定させるためにも先発ローテから回すという可能性もある。大胆な策だが、現状を見ると抑えの代役を立てる方法はそれしかない」と明かした。

 

 その筆頭候補は現状ならば能見篤史投手(37)だ。直球に威力があり、何よりも落ちるボールで三振が取れる。過去に中継ぎで登板した経験があるだけに抑えの適性は高い、と見ている。豊富な先発陣を切り崩しての新守護神探し…。果たしてどうなるか。