西武“エラー病”再発の原因を大友進氏が指摘

2016年06月09日 16時00分

2回、高橋光(右)は炭谷の失策もからみ5失点

 西武は8日の巨人戦に5―7と敗れ、5割復帰とはいかなかった。先発・高橋光が5失点と崩れた2回には鬼崎、炭谷の2失策が絡む守備のミスが露呈。今季のチーム失策数は両リーグワーストの49となった。

 

 5月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)から6月2日のDeNA戦(西武プリンス)まで14試合連続無失策を続けていた西武はこの間、10勝4敗のV字回復。最大9あった借金を一気に完済する勢いを見せていた。ところが、前カードの阪神戦(甲子園)では計5失策と再び悪癖が顔をのぞかせていた。

 

 田辺監督は「(対策は)日頃の練習しかない。(練習は)やってるんだけど、そういうところだね。守備を含めたしっかりとした野球をやっていかないと」と気を引き締め直していたが、改善は難しいだろう。

 

 西武OBで外野手として2度のゴールデン・グラブ賞を受賞した本紙評論家・大友進氏は「簡単なエラーが多過ぎる。ライオンズ伝統の守備と小技の野球が途絶えてしまっているのが寂しい」と嘆きながらこう続けた。

 

「西武が伝統的に守りのチームだという意識が今の選手にはないんでしょうね。チームの中心・中村がそもそも攻撃型の選手ですし、グラウンドにその伝統を継承する選手がいない。だとすればコーチが徹底していかなければいけないんでしょうけど、結果を見るとそれもないのでは」

 

 具体的にどういうことか。「僕らのころは伊原(春樹氏=本紙専属評論家)さんがいたので失策を犯した選手は翌日、1時間の早出特守は当たり前。ひどい時はファームの試合と親子出場を命じられて徹底的に鍛えられた。今はコーチと選手の間にそういうピリピリ感がなくなってなれ合いになっているのでは」。守備力向上には技術以前に、チームの抜本的な改革が必要なのかもしれない。