捕手育成問題が難航する西武で「細川の出戻り獲得」を推奨する声

2016年06月07日 16時00分

本業の「捕手問題」が気掛かりな森

 西武・森友哉捕手(20)の捕手育成問題が難航している。

 森は5月31日のDeNA戦(西武プリンス)で一軍復帰も、このカードでは9打数無安打。だが、続く3日からの阪神戦(甲子園)で復帰後初安打を含む12打数5安打と息を吹き返した。「ファームでは自分のスイングを徹底的にやってきた」という森の打棒に期待がかかる。

 一方、気になるのは本業の「捕手問題」だ。一軍復帰後6試合は全て「右翼手」としてスタメン出場。二軍降格中の26試合でも肝心の捕手出場はなかった。鈴木球団本部長は「捕手は継続してやらせる。一軍でも練習はさせる。ただ(試合起用の)チャンスがなかなかない。現場は勝たなきゃいけないし、今求められているのは打つ方だから」と長期的な視野で育成を進めていく方針を改めて語っている。

 しかし、そうならざるを得ない理由には本人の能力以外に、適任指導者不在という難問も立ちはだかっている。球団は昨オフ、森の捕手育成を進めるため水面下で球団OBでもある日本ハム・中嶋聡前バッテリーコーチ(現日本ハムGM特別補佐)に就任を打診したが頓挫。西武では捕手育成に定評のあった元バッテリーコーチ・相馬勝也氏が2013年に急逝して以降、この部門の人材難に泣いてきた。

「性格的には捕手ではない」(鈴木本部長)という森を捕手として育成するためには、かつて城島をマンツーマン指導で育て上げた、当時ダイエーの若菜嘉晴氏(62)のような熱血指導者の存在が不可欠。球団内には「もう居場所がないのなら細川を戻し、抑え捕手兼森の育成担当にしてはどうか」と10年オフにソフトバンクにFA移籍した細川の出戻り獲得を推奨する声もある。

 いずれにしても、森の捕手育成はイロハのイからその感性を叩き込んでくれるお目付け役がいないことには前には進めないようだ。