阪神ドラ5ルーキー青柳 ラグビー堀江の熱いエールに発奮

2016年06月02日 16時00分

藤川(右)からウイニングボールを手渡される青柳。金本監督(左)も大喜びだ

 阪神が1日の楽天戦(コボスタ宮城)に5―3で勝ち、勝率を5割に戻し、4位に浮上した。勝利の立役者は先発したドラフト5位ルーキー・青柳晃洋(22=帝京大)。5回3安打1失点で、球団では2014年の岩崎以来の初登板白星をマーク。先発の右投手に限れば1959年の村山実以来の快挙だ。最高の一軍デビューを飾った青柳は実は偉大な先輩からのエールにも発奮していた。

 

 5回3安打1失点。5四死球を与えながらも要所を締め、初登板白星をマークした横手投げのドラフト5位ルーキー・青柳は「課題がたくさん出た投球だったけど、先発の役目は何とか果たせたと思う。ウイニングボールは母に渡したい。家族全員が(球場に)来ている中で抑えられて最高」と笑顔で話した。

 

 虎にまたまた現れた新星の“初陣”は突然だった。ウエスタン・リーグ11試合に登板して防御率2・81の成績を残し、先月28日に一軍初昇格。当初は中継ぎ待機だったが、この試合に登板予定だった横山が左肩のコンディショニング不良を訴え、31日に登録を抹消されたため急きょ、先発が決定。そのチャンスを生かした。登板前日に大役を託した金本監督は「勢いと打ちにくさに期待して出した投手。5回1失点は十分でしょ」と孝行息子をたたえた。

 

 緊急登板でプロ初勝利をつかんだ22歳。「いろんな人に『頑張れ』と励ましの声をかけてもらった。大学や高校や昔の友人からLINEももらった」という右腕だが、そのなかでも大きな発奮材料になったのがスーパーラグビー・サンウルブズの主将を務める堀江翔太(30)からの「青柳君には早く一軍で出てきてもらいたいし、阪神を支える選手になってもらいたい」との熱いエールだった。

 

 堀江は青柳と同じ帝京大出身で大阪出身の虎党。昨年のラグビーW杯で日本代表の主力として出場、世界の強豪を撃破し、日本中を歓喜の渦に巻き込んだ大学の偉大な先輩からの言葉に青柳は大感激。「堀江さんのような世界で活躍される先輩に負けないように頑張りたい。帝京大学はラグビーだけじゃないってところを見せたいですね。先輩方の期待に応えられるように早く一軍で結果を残したい」と気合を入れ直していたのだ。

 

 チームでは同期入団で同学年の高山、板山が一足先に活躍。「すごいなと思いながら悔しい気持ちもあった」という青柳。堀江のエールに応えた男は「次も頑張ります」とさらなる飛躍を誓った。