阪神のドラフト5位・青柳晃洋投手(22)が1日の楽天戦(コボスタ宮城)でプロ初先発し、5回1失点でプロ初勝利を挙げた。

 緊張から序盤は制球に苦しみ、四死球を連発して毎回走者を背負った。それでも最速143キロを計測した直球を中心とした強気の投球で、楽天打線を真っ向勝負で打ち取りスコアボードに0を並べた。

 4回、四球から走者を背負いオコエに適時二塁打を打たれてプロ初失点。しかし、その後はホームを踏ませず5回を1失点で投げ切った。

 代役として仕事を果たしアピールに成功した。守護神マテオの負傷離脱により、5月28日に中継ぎ要員として一軍初昇格。そして、当初この日に先発予定だった横山が、同30日の練習後に左肩の違和感を訴えて登録抹消となったことで、巡ってきた登板だった。

「急なチャンスだったが、何とかものにできればと思っていた。いろんな人から『頑張れ』と声援をもらったので、それに応えたかった」と熱い思いを胸にマウンドに上がった。

 金本監督も「勢いに期待して出したピッチャー。1失点で抑えてくれて十分」と絶賛した。