覚醒剤取締法違反の罪で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた清原和博被告(48)に対し、古巣のオリックスは厳しい反応を見せた。判決を聞いた球団幹部は「これからは社会人としてまっとうな人生を歩んでほしい」と話し、チーム関係者は「初犯だから執行猶予は順当。OBという事実はこれからも変わらないんだから、もう二度と失敗はしてほしくない」とこぼした。

 清原被告は2006年から08年の3年間、オリックスに在籍。ヒザの故障で十分な成績が残せなかったが、集客アップに貢献し、引退試合には京セラドームに歌手の長渕剛が駆けつけるなど、盛大なセレモニーが行われた。しかし、一方でわがままな行動も目立ったことで引退後もオリックスの指導者候補に挙がっていなかった。

 今後は更生に向けた道を歩むことになるが、オリックスには「ルールを守るのがプロ野球選手でしょう。それがルールを守れないんだからダメ。もう球界には帰ってこれないでしょう」「もう関わることはない。仮に彼が更生し、将来的に覚醒剤の怖さを伝えるような立場になっても球団に呼ぶようなことはない」と厳しい意見が多い。現役最後の所属球団として今もOB会名簿に名前が残っているが、それについても「もう消してもいいんじゃないか」との声もあるほどだ。

「正直言えば、失敗してもまた球界に戻ってきている人もいる。芸能界やスポーツ界は、それだけ甘い世界なのかもしれない。そういう意味では今は考えられなくても将来はどうなるかわかりませんよね」との見方もあるものの、オリックスサイドは冷ややかだ。