オリックスが29日の西武戦(ほっと神戸)に3―5で逆転負け。借金は今季最多タイの9となった。6回にT―岡田の9号ソロで勝ち越しながら8回に佐藤達が中村に逆転の3ランを浴びて万事休す。交流戦前の痛い敗戦に福良監督は「佐藤達? 今まで良かっただけにね。きょうはどうしたのかね」と渋い表情だった。

 チーム同様、営業関係者もある“戦力”に頭を悩ませている。オリックスは20日のロッテ戦からキャップスポンサーで共通ポイントサービスのマスコット「ポンタ」のぬいぐるみをベンチに置いている。タヌキをモチーフにしているとあって「他を抜く」とのゲン担ぎで遠征にも帯同しているが、ここまでの戦績は5連敗を含む2勝6敗。24日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では6―22の屈辱的大敗を喫しており、営業関係者は「ベンチに置かないといけない契約はないけど、イメージ的に負けるよりは勝つ方がいい。それに負けたからといってベンチから引っ込めるともっとかっこ悪いし…」と今後を危惧する状況なのだ。

 そんな中、ポンタは交流戦開幕の31日に一軍の巨人戦(京セラドーム)だけでなく、デーゲームで行われる二軍のソフトバンク戦(神戸サブ)にも“出場”が決定。球団関係者は「一軍の若手が二軍戦も出るようなもの。一緒に戦っているイメージです。ポンタの頑張りが少しでも起爆剤になれば」と明かしたが、果たして…。