貧打に頭を悩ませる巨人・由伸監督が、ついに20日の中日戦で打線を大幅に入れ替えた。不振の主砲・ギャレットを6番に下げ、この日昇格させたドラフト2位ルーキー・重信を初スタメンで起用したのだ。

 だが、延長10回まで得点圏に4度も走者を進めながら無得点。ようやく0―0で迎えた延長11回、一死二、三塁から相手の暴投で先制点が転がり込むと、二死三塁の場面で4月12日以来の先発出場となった大田が、中前適時打を放ち貴重な2点目を挙げた。

 この回の2点が、実にチームにとって27イニングぶりの得点で、本塁打を除けば36イニングぶりの適時打となった。「チームとしても大きかった」と大田の一打をたたえた由伸監督は「本人のきっかけになれば」とさらなる上積みを期待した。