またも勝てなかった。18日の阪神戦(甲子園)に先発した中日・山井大介投手(38)は5回3失点で白星つかず。開幕から9戦勝ちなしとなった。

 5回で111球。この数字が山井の苦しい投球を物語っていた。初回は味方のエラーと四球で二死一、二塁。ここは何とか無失点で切り抜けるが、続く2回に先制を許す。先頭の板山に右翼線を破られる二塁打。遊ゴロで一死三塁となり、原口に左前に落とされあっさり1点を奪われた。

 打線は4回にナニータの左前適時打で同点とする。山井が登板時の得点は実に37イニングぶりとなった。

 しかし、せっかくもらった点もすぐに吐き出してしまう。その裏、またも先頭打者に長打を許す。原口に右中間を破る二塁打。その後、捕手・杉山の犠打野選、山井の暴投などミスも重なり勝ち越しを許す。5回にはゴメスに一発を浴び降板となった。

「毎回ランナーを出してしまい自分のリズムで投げられなかった。特に4回の点の取られ方が良くなかった」と肩を落とした山井。味方の援護がない登板が続くが「援護してくれるまで先制点を与えず、自分が我慢して投げなきゃいけない」と自戒を込めて話した。いったいこの不運はいつまで続くのか。