中日で主砲のダヤン・ビシエド外野手(27)が“落合2世”“オレ流打法の再来”と騒がれている。開幕から新外国人として初となる3試合連続アーチを放ち鮮烈デビュー。ここまで全試合で4番を務め3、4月度の月間MVPを受賞するなど規格外の打棒を発揮している中、内角を本塁打した際のスイングがチーム内で「落合GMの現役時代にそっくり」と2人の打撃フォーム画像を見ながら話題になっているという。

 大きくたたんだ左右のヒジの使い方や、インパクトの瞬間にピンと伸びた左脚と、逆くの字に折れた右脚の角度はほぼ一緒とのことで、渡辺内野守備コーチは「これだけ似ているのはすごい。左ヒジのたたみ方といい、インパクトでしっかりと押し込んでいる右手といい…」と驚きの表情。

 2000安打まで残り81安打(12日現在)の荒木も「すごいバッターは似るということなんでしょう。こんな打ち方は僕にはできない。できてたら今ごろ2500本は打ってるよ」と舌を巻く。ビシエド本人も「今までオチアイさんの打撃フォームの画像や動画は見たことがなかったけど、確かに同じように打っていて似ているね」と目を白黒だ。

 延長10回5―6でサヨナラ負けした12日のDeNA戦(横浜)でのビシエドは一発こそ出なかったが、初回無死満塁の好機で砂田の内角直球を叩き、左前へ先制の2点適時打を含む2安打2打点の活躍を見せた。くしくも背番号は落合GMが監督時代につけたものと同じ「66」。愛称はスペイン語で戦車を意味する「エル・タンケ」だが、今後は3度の3冠王を獲得したオレ流にあやかって「オレ・タンケ」として大暴れする!?