巨人・菅野智之投手(26)が日本生命3・4月度の月間MVPを受賞した。

 エースの名に恥じぬ活躍だった。開幕投手を任されて白星スタートを切ると、4月に入ってからの4試合では2試合連続完封勝利を含む、驚異の防御率0・00をマーク。3月31日のDeNA戦(横浜)で7回に筒香嘉智外野手(24)の3ランを浴びて以降、今月5日の広島戦(東京ドーム)まで実に40イニング自責0で、ここまで7戦4勝0敗、防御率0・79の好成績を残している。

「スタートダッシュが大事だと思っていたので、まずはよかった。(受賞は)率直にうれしい」と話した菅野は、防御率0点台をキープする現状に「防御率に関しては毎年こだわりをもってやっています。(4月の0・00が)でき過ぎとも思わないですし、それ以上の結果は難しいけど、常に0点に抑えることを意識してマウンドに上がっている」と貫禄すら漂わせた。

 また「ある程度、ストライクゾーンで勝負できている」と自負するように、与えた四死球も、57イニングでたったの「3」。今年のテーマに掲げた「圧倒」のフレーズ通り、相手を寄せつけない投球が続いている。

 ただ、シーズンは始まったばかり。チームの先発陣だけでなく、救援陣も不安定な状態だ。今後もフル稼働が期待されるエースは「毎月こういう活躍をすれば、チームも優勝に近づくと思う。これに満足することなくやっていきたい」と力を込めた。