巨人の投壊危機に阿部が決起「説教部屋」開設

2016年05月09日 21時09分

 巨人が早くも崩壊の危機だ。ゴールデンウイークは2勝7敗と大きく負け越し、首位から一気に3位へ転落。開幕から約1か月、好調に滑り出したはずの由伸巨人の雲行きが、急速に怪しくなっている。

 3連敗した中日戦では、3戦計26失点と投手陣が大炎上した。高橋由伸監督(41)が台頭を期待した若手も一軍定着とはいかず、ローテの谷間となる11日の阪神戦(甲子園)では、二軍で炎上続きのベテラン左腕・内海の見切り発車を決断。そんなチームの窮状を見かね、静かに立ち上がったのが阿部慎之助捕手(37)だ。

 大型連休が明けた9日のジャイアンツ球場。リハビリのため訪れていた阿部が突如、動いた。投手練習を終えた高木勇人投手(26)と顔を合わせると「明日、オレのところに来いよ」とひと声。高木は8日の中日戦(東京ドーム)に先発し、6回途中5失点と炎上しており、登板2日後に与えられる先発投手の休日を“返上”して、自身のもとへ来るように命じたのだ。その理由について阿部はこう語った。

「間をもらって投げる先発が毎度同じように打たれていると、野手は『なんだよ』と思っちゃう。それで休んでいたらなおさらね。試合での表情も情けない。あんなに感情を表に出していたら、全体の士気に影響する。大事なローテの一角を任せられているんだ、という自覚をもっと持ってほしいんだよね」

 阿部が危惧する通り、一軍では微妙な隙間風が吹き始めている。チーム内からは「今こそ慎之助が必要」という声も上がるが、右肩の不安は完全にぬぐえておらず、復帰は当分先になりそうな状況だ。それでも責任感が強い元主将は、黙ってばかりもいられない。しばらくはジャイアンツ球場に開設した“説教部屋”で、苦しむチームを下から支える構え。その効果は果たして表れるか…。