両足の負傷に悩む広島の主砲、ブラッド・エルドレッド内野手(35)が6日、本紙に「全試合出場する」と悲壮な覚悟を語った。

 6日現在、打率(3割6分2厘)、本塁打(11本)の2冠王だが、蓄積疲労によりキャンプ時から両足裏の痛みを抱えており、4日と5日の試合は代打に甘んじていた。

 本人は「代打は野球で一番難しい仕事。いきなりゲームに出て結果に直結する打撃を求められる」。1日の中日戦(マツダ)では代打逆転本塁打を放っているが「代打で成功している選手は尊敬する」と語り、その上でこうも語った。

「自分としては毎日スタメンで出たい。毎試合出ていれば必ず結果が出ると考えているし、自分のテンポも作れる。もちろん首脳陣のはからいで、代打となることもあるが少なくとも毎日出場はしたいね」

 3試合ぶりにスタメン出場したこの日のDeNA戦(マツダ)では、3三振と大ブレーキ。

 だが、石井打撃コーチも「彼は開幕から痛みのある中でここまで打っているわけだから足の影響はないと思っている。1試合結果が出ないからって評価は変わらない」とフォローする。

 三軍で打撃練習を再開したエクトル・ルナ内野手(36)や二軍で3本塁打と結果を出している新外国人、ジェイソン・プライディ外野手(32)などが虎視眈々と一軍を狙っており、簡単に休めない状況なのかもしれない。