「覚醒剤」清原被告と野球賭博の“接点”

2016年05月07日 06時00分

笠原容疑者の賭博事件との接点がささやかれる清原被告

 球界を激震させた野球賭博事件と、今月17日の初公判が控える清原和博被告(48)の接点が注目されている。当局は胴元の背後にいる暴力団の摘発を目指しているが、その暴力団と近い関係にあるのが、何を隠そう清原被告というのだ。一部週刊誌では具体的な暴力団名を出し、野球賭博の疑惑拡大を心配する同被告の録音テープの内容も報じられている。“すべてを知る男”清原被告が野球賭博事件でもキーマンとなるのか――。

 一連の野球賭博問題の球界側“主犯格”とみなされ、賭博開帳図利(とり)ほう助容疑で逮捕されたのは、元巨人の笠原将生容疑者(25)。同容疑者が集めた金は数百万円にのぼり、同じく賭博開帳図利容疑で逮捕された元飲食店経営者の斉藤聡容疑者(38)に渡していた。

 捜査関係者によると、笠原容疑者は賭けのレートに当たるハンデを斉藤容疑者から受け、顧客にメールや口頭で伝達。送り終えたメールや顧客からの返信は削除するなど証拠を隠滅していた。

 逮捕直前に各メディアの取材に応じた笠原容疑者は「悪いこととは思わなかった」と話していたが、返信の削除が事前に違法性を認識していたことの証拠だ。

 両容疑者が電撃逮捕されたのは、先月29日。大型連休初日の逮捕劇となったのは、斉藤容疑者が5月上旬に韓国へ渡航する予定があったためだ。

「斉藤はソウルにすし店を近く開店する計画を持っており、警察としては“海外逃亡”前に身柄を押さえたかった」(捜査関係者)

 裏を返せば、当局は賭博問題発覚以来、両者の動向にずっと目を光らせていたことになる。ある関係者は「当局の狙いは胴元の背後にいる暴力団の摘発。今回の野球賭博には主に2つのルートがあり、うち1つは警察が弱体化に注力する山口組系有力団体につながる」と明かす。

 この団体につながっていたのが清原被告だ。携帯電話に同団体のストラップをつけ、飲食店でトラブルになった際に「俺のケツモチやぞ!!」とスゴんだこともあったとされる。本人は供述を拒否しているが、薬物の入手先として同団体の名前が浮上したこともあった。

 先月発売の「週刊現代」(講談社)では、野球賭博問題が明るみに出た昨年10月、清原被告と山口組関係者の密談録音テープの内容が報じられた。

「その時のやりとりを聞く限り、清原被告が野球賭博に関わっていることはないが『どこの暴力団が胴元となっているか? 誰が球界との橋渡しになっていたか?』などの構図は把握していた。清原被告の薬物事件と野球賭博事件がその団体を介して一本の線につながりつつある」(同)

 当局は賭博への関与が判明している元巨人の松本竜也(23)、高木京介(26)、福田聡志(32)の3人と、日本野球機構(NPB)の調査で野球賭博常習者の1人と認定された愛知県の大学院生A氏を賭博容疑で立件する方針というが、ポイントはこのA氏だ。

 A氏は肩書こそ「大学院生」となっているが、年齢は40代で元飲食店経営者。球界の交友関係も広く、両容疑者とも面識がある。

「A氏は堅気だが、闇社会との接点も取りざたされている。清原被告が心配していたのも、A氏からほかの球界人脈に疑惑が波及すること。当局はA氏を笠原、斉藤容疑者以上の最重要人物と位置づけて、立件に向けて動いています」(別の関係者)

 清原被告の公判はいよいよ17日、東京地裁で幕を開ける。検察はマスコミの報道効果を計算し、法廷で暴力団の実名を次々と繰り出すつもりだという。その時、清原被告はどう反応するのか? 場合によっては、野球賭博事件にもつながる新事実が飛び出す可能性もある。