伊勢孝夫氏「阪神・金本監督はオール5」

2016年05月04日 10時00分

【本紙評論家がセ新人監督を採点(2)伊勢孝夫氏】ここまでを見た段階で阪神・金本知憲監督(48)はオール「5」と評価した。選手には慕われ、コーチ陣との信頼関係も強固。陰でこそこそ言われたりすることもなさそうで、統率力は問題ない。チームスローガンに「超変革」を掲げての発信力も十分。育成力に関しては、すでに若手が一軍に何人も出てきた現状でよく分かると思う。選手を信じて起用しているし、それは鳴尾浜にいる二軍の選手にも励みになっているはずだ。また、藤浪をはじめ投手さえも積極的な走塁をするようになるなど、チーム全体の意識が変わった。キャンプなどで徹底的に指導しなければ、こうはならない。昨秋からの短期間でよくここまでにしたものだ。

 そんな中「5」はつけたものの唯一、気になるといえば、投手交代などの決断力。これまでに継投の時期が遅いんじゃないか、と思える試合もあった。投手について矢野作戦兼バッテリーコーチや香田投手コーチの意見は聞いても、最終的に決めるのは監督。阪神の場合、先発投手は駒が揃っている。それだけに抑えのマテオまでどうつなぐかは今後の大きなポイントになる。

 もうひとつ。送りバントが少ないのは金本野球の特徴だが、ペナントレースを戦う上では、バントも必要。しかし、今までやっていなかった選手に、いきなり優勝争いのプレッシャーがかかる場面でやらせるのは勇気がいる。その辺を金本監督がどうしていくか。この部分も注目している。(本紙評論家)

 

※採点は5段階評価で、伊原氏のほかに本紙評論家の伊勢孝夫氏、遠藤一彦氏、宇野勝氏が担当。選手交代、作戦面などの「決断力」、チームをまとめる「統率力」、選手、コーチへの指導を含めた「育成力」、ファンやマスコミへの「発信力」の4部門それぞれと「総合評価」をつけた。