大敗にも動揺なし 金本監督「若手優先」の方針変わらず

2016年04月28日 16時00分

冴えない表情で選手交代を告げる金本監督

 阪神は27日の巨人戦(甲子園)に1―11と、いいところなく完敗。だが、それほどショックは大きくないという。その理由とは――。

 ぶざまな試合だった。先発・岩田が4回途中、6失点でKOされるなど、阪神は今季初の2桁、11失点の大敗劇。岩田は二軍落ち危機となったが、江越、ゴメス、そして名手・鳥谷までが失点につながる失策を犯し、打線も今季最多の5併殺では勝てるわけがない。攻守に精彩を欠いた“金本チルドレン”の江越は懲罰交代を命じられた。金本監督は「ファンに申し訳ない、今季一番の情けない試合。一番恥ずかしい。ファンに何を言われても仕方ない。そういう選手を送り出している俺の責任ということ」と謝罪した。

 本拠地・甲子園で巨人に連敗し、勝率5割に逆戻り。開幕から1か月、チームはまさに最初の正念場を迎えたといっていい。

 だが、実のところ金本監督ら首脳陣に動揺は全くない。指揮官はこう言い切る。「今年は若い選手にドンドン、チャンスを与えて使っていく。だから3連敗、4連敗もするだろうし、覚悟はできている。勝つことも意識してるけど、一方で若い選手を育成する1年にしている。俺もいろいろ言われるかもしれないけど、怖がらずに思い切ってやる。若手の良さはベテランみたいに流れを読まないこと。少々連敗しても自分のことで必死だから逆に心配がない」。V奪回を目指すのは当然だが、本音部分での“優先順位”は「育成のシーズン」なのだ。

 この日、金本監督は不振の捕手・梅野を二軍に落とし、代わりに育成選手だった原口と支配下選手契約を結び、即一軍に上げ、試合では代打、リリーフ捕手と大胆に起用したが、これも育成スローガンによるもの。緊急昇格で新背番号「94」のユニホームが間に合わず、山田二軍バッテリーコーチのもので試合に臨んだ原口はプロ初安打もマークし「このチャンスを生かしたい。掛布二軍監督からは『今までやってきたことをやれば大丈夫』と言われた。その思いでやる」と興奮気味だったが、今後も金本監督は、この手の若手優先方針を推し進める気だ。

 勝率5割についても「気にしてない。それよりもどういうチーム作りをやっていくとかが先だ」と話した金本監督。少々の連敗など、どうってことない。