藤川球児「劣化説」に阪神・金村コーチが反論

2016年04月26日 16時00分

金村コーチ(右)と話をする藤川

 出場選手登録を抹消されている阪神・藤川球児投手(35)が25日、先発復帰予定の4月30日のDeNA戦(甲子園)に向けて一軍に再合流した。ここまで3試合に登板して1勝1敗、防御率6・46と苦戦。かつての「火の玉ストレート」も影をひそめ、球団内外から「劣化説」が飛び交っているが、そんな中、金村暁投手コーチ(40)が反論を展開し、藤川を全面擁護した。

 この日、一軍投手練習に再合流した藤川はランニングやキャッチボールで汗を流し「いつも試合に向けてやっているだけなんでまた頑張ります」と短い言葉で決意を語った。10日の広島戦(甲子園)で5回途中、自己ワースト7失点でKO降板。一軍登録を抹消され、再調整に取り組んできたが、前日24日の二軍・ソフトバンク戦でも4回、73球5安打3失点。一軍復帰に向けて不安を払拭できる内容ではなく、すでに球団内外からは「5回あたりになると苦しくなる。80球ぐらいで壁になる。現状では先発は厳しい」など“劣化説”が飛び交っている。

 そんな見方に反論したのが就任1年目の金村投手コーチだ。「(藤川は)先発として全然いける。2回り目、3回り目で相手打線につかまっているというよりも、変化球でかわそうとしたところを打たれている感じ。もっと思いっきり腕を振って、直球を投げ込めば抑えられると思う。腕が振れれば、もっとフォークも生きてくる。相手も嫌がる。それは彼にも直接伝えた。そしたら『やっぱりそうですか』って、うなずいていた」

 藤川といえば球速150キロを超す「火の玉ストレート」で通算220セーブをマーク。メジャー在籍中に右ヒジを手術し、35歳となった今では全盛期のように空振り三振を奪うことは難しくなったが、金村コーチは周囲が「劣化」を懸念するほど直球に衰えは見られないと擁護。「彼の直球ならファウルを打たせてカウントを取れるし、ポップフライでフライアウトを取ることだってできる」と球児復活の太鼓判まで押す。これまでの藤川は先発として長いイニングを任されるために、よそ行きの投球に終始したが、スタミナ面に問題はないのだから、直球で押すスタイルを貫けば、先発でも成功する、とみているのだ。

 投手陣の精神的支柱である藤川の復活はまさにチームの命運を握る。擁護してくれた金村コーチのためにも早く本来の輝きを取り戻したいところだ。