問題行動消えた!メッセ改心が大量援護を誘発

2016年04月23日 11時00分

7回、生還したゴメスを笑顔で迎えるメッセンジャー

 阪神が22日の広島戦(マツダ)を12―9で制して3位に浮上した。先発のランディ・メッセンジャー投手(34)はマウンドへの適応に苦しみ5回7失点と大乱調だったものの、打線が今季最多の19安打で3勝目をプレゼント。援護不足に泣いた昨年とは打って変わって今季は野手の“アシスト”を受けている。その裏には来日7年目を迎えた助っ人右腕の“変身ぶり”があった。

 


 3点リードで迎えた初回、いきなり5安打を浴びてあっさり逆転を許すと、その後も好調な広島打線の勢いを止めることができずに7失点。メッセンジャーは5回を終えたところでお役御免となった。ただ、この日は打線が活発。広島のルーキー・横山をKOすると、その後も攻撃の手を緩めることなく、19安打12得点を挙げた。まさかの3勝目をゲットした右腕は「チームメートに感謝したい。それだけ点を取られながらも、勝っているので」と頭を下げた。


 野手陣の頑張りに助けられての白星だが、今季はこの日以外にも打線からの援護が顕著だ。ここまでの登板5試合でメッセンジャー登板時の援護点は計33点で1試合平均6・6点。1・76点だった昨季からは劇的な変化だ。理由はメッセンジャーの“改心ぶり”が野手陣に伝わっているからだ。


 昨季の右腕は接戦の末に勝ち星をつかめないことが多く「援護がなかったから…」と野手陣への愚痴をこぼしたり、投球に納得いかないときに簡単に三球三振を喫するなど“無気力プレー”とも思える問題行動を取ることもあった。しかし、それが変わったのが今季の開幕戦後。3月25日の中日戦は接戦の末に黒星を喫したが、あるチーム関係者は「『自分に腹が立っている。あれだけ単打を打たれると野手のリズムも悪くなってしまう』と反省ばかりか野手への謝罪までしていた。昨年まではなかったことだと思う」。打線のせいにすることは一切なく、自らを責めていたという。


 今季はマウンド上でイライラした姿を見せることもなく、助っ人陣の模範となっている。そんな変化に野手陣も「メッセンジャーのために点を取ってあげよう」と盛り上がるばかり。この日、金本知憲監督(48)は「7失点で勝ち星が付いた。メッセンジャーがどう恩返ししてくれるのか楽しみ。俺は『恩返ししろ』というからね」と奮起を促した。“優等生”となった助っ人右腕が、しっかりと借りを返す好投を見せてくれるはずだ。