金本阪神「反攻3か条」伊勢孝夫氏が提言

2016年04月19日 10時00分

消沈ムードの金本監督(右奥)
消沈ムードの金本監督(右奥)

 阪神は17日の中日戦(ナゴヤドーム)で延長10回の末、2―4のサヨナラ負けを喫し、今季初の同一カード3連敗。4位に転落した。チームは開幕ダッシュから一転、福留孝介外野手(38)が左太もも痛でスタメンを外れるなど苦境が相次ぎ、勢いを失っている。そんな中、本紙評論家の伊勢孝夫氏が正念場の金本知憲監督(48)に今やるべき「必須3か条」を提言した。

 

【伊勢孝夫 新IDアナライザー】①「手負いの高山は外すべし!」。「右ヒジの異常」からわずか1試合の欠場でスタメンに復帰した高山だが、この日は5打数無安打。スイングを見る限り万全とは言い難い。まだ違和感があるからなのか右腕を殺して左肩の開きが早い。これでは良い答えは出ないだろう。「こういうときにどうするか。工夫の仕方を学んでほしい」という金本監督の親心も分かる。しかし、彼はまだルーキーだ。痛みを抱えながら打席に立つことで自分の打撃を崩してしまう恐れがある。高い技術を持っているのに悪い癖が付いてしまうのはもったいない。「大丈夫か?」と聞かれれば「いけます」というのが選手。新人ならばなおさらで、そこは首脳陣が見極めて完治を優先させるべき。今、手を打ったほうがいい。

 

 ②「捕手3人制にすべし!」。17日のサヨナラ負けをした場面でマスクをかぶったのは内野手登録の今成だった。捕手での出番は3年ぶりと聞いた。これも9回、1点を追い付くため2番手捕手の岡崎に代打を出したからだが、現状を見れば1番手捕手の梅野も岡崎も打撃の調子が悪い。今後も捕手に代打を出す機会が多いだろう。捕手経験のある今成も“急造マスク”をこなそうと必死だったが、やはり投手との信頼関係という点で不安が残る。思い切って捕手を3人にすべきだ。このカードの阪神は中継ぎ陣の不振ぶりが露呈した。金本監督は「役割が変わるかも」と不調のセットアッパー・福原ら中継ぎ陣の再編成を考えているようだが、それよりも投手が安心して投げられる経験豊富な捕手、例えば昨年正捕手で二軍にいるベテランの鶴岡を昇格させるのも手だ。

 

 ③「金本監督は動き過ぎるな!」。采配で気になったのはサヨナラ負けした前日16日の試合。3試合連続の2桁三振を奪う力投をしていた先発・岩貞を7回100球で交代させたところだ。セットアッパーの福原を信じて必勝リレーに入ったのだろうが、岩貞が抜群の内容だっただけに中日側は喜んだ。野村(克也)監督は指揮官の心得として流れの良いときは「動かざること山のごとし」と話していた。変に動くと痛い目に遭うということ。それは今の阪神の状況にも当てはまる。金本監督も重々承知だろうが、3連敗で4位に転落しても焦りは禁物。この「必須3か条」を参考にしてほしい。 (本紙評論家)

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