中日の4年目・杉山翔大捕手(25)が16日の阪神戦(ナゴヤドーム)で、自身初のサヨナラ打を放った。

 2―3の9回一死満塁、阪神の守護神マルコス・マテオ投手(31)の初球、151キロの直球を中越えにはじき返す逆転の二塁打。値千金の一打でチームに勝利を呼び込んだ。

 打席に入る前、谷繁監督が「お前がもし、この状況でキャッチャーならインコースはあるか?」と耳打ち。「ありません」と即答し「完全に踏ん切りがつきました」と真ん中低めの直球を狙い打った。

 もっとも守備では5回、無警戒のため梅野隆太郎捕手(24)に盗塁を許すミス。これをきっかけに3点を奪われたとあって「勝てたことはうれしいですが、自分自身は反省しないと」と満面の笑みとはいかなかった。