中日のエース左腕・大野雄大(27)にアクシデントが発生した。14日は試合前練習のウオーミングアップにこそ参加したが、その後は1人だけ別メニューでノースロー調整。当初は15日からの阪神3連戦(ナゴヤドーム)の初戦に中6日で先発予定だったが、それもジョーダンに急きょ変更となった。大野本人は状態について何も語らなかったが、左腕に痛みや違和感などがあるとみられ、勝崎チーフコンディショニングコーチが付きっきりだった。

 目下キャプテン・平田が左股関節を痛めて戦線離脱中。それだけに、チーム関係者は「阪神との開幕戦(3月25日、京セラドーム)できっちり勝った大野が(15日の)阪神との初戦に行けないのは、はっきり言って痛い。そこで大野が好投してチームがまた乗っていけると思っていたのに…。平田だけでなく、選手会長の大野まで、もしも登録抹消なんてことになったら、それこそ目も当てられないよ」と心配そうに話す。

 この日、中日は広島に1―10と大敗。今季初の3連敗で借金1となり、谷繁監督は「この今の状態、状況で持ちこたえている。ズルズルいかないようにしたい」と必死に前を向いたが、そんな中、何とも気になる大野のコンディション。竜が巻き返すには3年連続2桁勝利左腕の力は欠かせない。「重症じゃなければいいんだけど…」とチーム関係者は祈るばかりだ。