中日ナインが谷繁元信監督(45)の仰天コメントに奮い立っている。

 広島戦が雨天中止となった13日、指揮官は自らの現役時代を振り返り「俺はケガをするのが嫌だった。休むと(レギュラーを)取られるからケガをしたとしても我慢していた。死球を受けても痛いと思ったことがなかった。“ムカツク”と思う気持ちの方が勝っていた」と発言。これにナインは刺激を受けた。

 3021試合出場、2922試合捕手出場、27年連続安打&本塁打と数々のプロ野球記録を誇る谷繁監督だけに「死球を受けて痛いと思ったことがないなんてびっくり。監督が不死身だった秘密は、そういうところにあったんですね」とある選手が言えば、別の選手は「今後は痛いのかゆいのとはそう簡単には言えませんし、言いませんよ」ときっぱり。現役時代の指揮官に続け、とばかりに鉄人化を目指す、と言い出したのだ。

 そもそも、この話は現在、平田が左股関節痛で離脱中ということで「ほかのヤツはチャンスだ。ああやって休むと誰かがポンと出れば、もう平田が(完治しても)出られない状況になるわけだから」と谷繁監督が、報道陣を通じてナインにハッパをかけたのがきっかけだったが、ナインは、それ以上に反応した形だ。

 ただし、平田の場合は恥骨結合炎によるグロインペイン症候群という激痛が走り、慢性化する可能性もある厄介なもの。指揮官は「無理して選手生命が断たれるようなケガで(プレー)させてはダメだし、それは自分で判断できるようになってほしい」と“例外”もあることを付け加えたが、ナインはもはや気合十分。一気に中日は“谷繁2世”だらけになるかもしれない。