「完投主義者」藤浪に虎首脳陣困った

2016年04月13日 16時00分

7回途中3失点で何とか勝利を得た藤浪

<阪神4-3DeNA(12日)>阪神・藤浪晋太郎投手(22)がバースデー登板となった12日のDeNA戦(甲子園)で苦しみながらも7回途中3失点で開幕3連勝をマークした。チームの連敗を「2」でストップさせる白星だ。もっとも本人は敗戦投手のようなコメントを連発。自分に高いレベルを課しているからだが、金本監督ら首脳陣からは“困惑”の声が…。

 

 プロ4年目で初の自身開幕3連勝。本拠地・甲子園では通算20勝に到達しても藤浪には笑顔ひとつなかった。「立ち上がりにバタバタして流れを悪くした。野手の方に取り戻してもらったので、もっと長いイニングを投げないといけなかった。先発の役割を何一つ果たせなかった。いい投球とは言い難い。野手には感謝している。チームに借りができたんで来週以降、返していきたい」と自己批判&反省を展開。22歳のバースデー勝利にも「どうでもいい。関係ない!」と話した。

 

 まるで敗戦投手のようなコメント。この日も自己ノルマの完投を果たせず、昨年4戦4勝だったカモのDeNAに初回二死から先制を許し、7回には2失点と1点差に迫られての降板。124球と球数も多く冴えない内容だったからだが、この藤浪の「完璧主義者」ぶりには首脳陣から“困惑”の声が出ている。

 

「彼からすれば中継ぎの力も借りたことで納得はいってないだろうが、3点以内に抑えて勝ったんだし、素直に喜んでもらいたい。完投したかったんだろうが、自分で投げて勝ったことを自信にしてほしい。負けない投手としてプラスに考えてもらいたい。彼の能力はあんなもんじゃないからね。必ず上がってくると思う」と辛口の金本監督も異例のフォロー。首脳陣の一人も「完投したいなら今日のようなムダな球をもっと減らさないと。野手の方は皆、そう思っている」と言いつつ「藤浪が自分に高いレベルを求めているのはいいことだが、あまりにも自分ひとりでそれを背負い込む必要はない。それが逆に(失敗で)出ることもある」と心配そうに話すのだ。

 

 この日の試合は金本監督が「3連敗以上はしたくない」とベンチにいる野手全員を使っての辛勝劇。仕切り直しができたとあってナインも再び一丸となった。そんな中での右腕の落胆ぶり。「すべての部門でキャリアハイを目指したい」と話す藤浪だが、毎度毎度100点満点の内容を自身に求めすぎるのも周囲は気になるようだ。