日本ハムとのトレードにガッカリも…「巨人の佑ちゃん」待望論あった

2016年04月12日 16時00分

巨人サイドからは「佑ちゃん待望論」も…

 巨人・大累進内野手(25)と日本ハム・乾真大投手(27)の交換トレードが成立し、11日に両球団から発表された。一連の野球賭博問題の影響で手薄となっていたリリーフ投手を補強したい巨人と、故障者続出で野手を求めていた日本ハムの思惑が合致した格好。ただ、プロ入り前から評価の高かった左腕の獲得成功にもかかわらず、巨人内部の一部はなぜかガッカリ。意外なその理由とは…。

 

 今回巨人入りが決まった乾は、東洋大4年時の2010年、世界大学野球の日本代表に選出。同年のドラフト3位で日本ハムに入団した。昨季までの通算成績は5年間で67試合、1勝2敗、防御率5・86。入団会見は12日、新背番号は「60」が予定されている。

 

 一連の賭博問題の影響により、巨人では昨季33試合、防御率2・20と安定した働きを見せていた高木京介元投手ら4投手が退団。投手層に不安が生じていた。乾は東洋大時代も即戦力左腕としてマークしていた投手。球団は先月28日に育成左腕のウーゴを支配下登録するなど緊急補強の動きを活発化させていたが、賭博問題の沈静化を受け、今回のトレードに踏み切った。

 

 一方、大累は50メートル5秒7の俊足を売りに駒大苫小牧高―道都大を経て、12年のドラフト2位で巨人入団したが、一軍出場はわずか2試合。巨人の編成関係者は「環境を変えることによって、2人とも一軍の出場機会を得られる。即戦力同士とまでは言えないが、ウチとすれば、開幕から投手陣がフル回転している現状があり、一人でも多くの駒が欲しい状況だった」と意図を説明。日本ハムも開幕から故障者が続出し、緊急に野手補強の必要性に迫られていた。

 

 巨人と日本ハムとの間でトレード交渉が進行しているとの噂は、以前からささやかれていた。キャンプ前には「幹部同士が1月中に極秘で会談したとの情報がある。巨人は先発や中継ぎ、左右にこだわらず、一軍登板経験がある投手を探しているらしい」との具体的な話まで拡散していた。

 

 実はその当時、トレード話に色めき立つ巨人内部では、乾を抑え、勝手に“有力候補”と目されていたのは、あの斎藤佑樹(27)だった。3月1日に札幌での巨人戦に2番手登板した斎藤は、2回5安打4失点と崩れた。その際も、複数の巨人スタッフは斎藤獲りを猛プッシュ。「彼の修正点は明確。重心移動さえスムーズになれば使える。先発も中継ぎもできるし、補強ポイントにピッタリだ」と大真面目に獲得を推す声が上がった。

 

 だがフタを開けてみれば、答えは左腕の乾。「(乾と)大累との交換なら万々歳なんだけどね…」。“巨人の佑ちゃん”を楽しみにしていた一部のスタッフやフロントは皆、少々複雑な様子だった。

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