阪神単独首位呼んだ金本監督のイケイケ起用

2016年04月09日 11時00分

サヨナラ勝ちを喜ぶ金本監督と首脳陣

 阪神が甲子園開幕戦の8日の広島戦に3―2で逆転サヨナラ勝ちし、単独首位に浮上した。1点を追う9回に怒とうの集中打で追いつき、最後は一死一、三塁から西岡剛内野手(31)が右越えの一打で決めた。「絵に描いたような、ドラマのような試合だった」と金本知憲監督(48)は目を細めたが、この劇的勝利の裏には指揮官ら首脳陣の“イケイケ方針”があった。

 

 

 虎に移籍して4年目の西岡が広島の守護神・中崎の141キロの直球をフルスイングすると打球は右越えのサヨナラ打。お立ち台で涙を見せた背番号7は「両親が目に入ったので…。ケガをして『やめたい』と言ったこともあったが、そのとき『もう一年見たい』と言われた。その両親を喜ばせることができてよかった…」と安堵の表情を浮かべた。


 劇的勝利で得た単独首位の座。これも金本監督ら首脳陣による「イケイケ方針」があったからだ。この日、開幕から「超変革」の目玉としてドラフト1位・高山との好調1、2番コンビでチームに勢いを与えていた横田を初めてスタメン落ちさせ、代役には“金本チルドレン”の一人、江越を抜てき。金本監督が「この2人をチームの看板にしたい」と言っていた“高横コンビ”をチーム好調の中、いきなり解散させたわけだが、これが成功。


 新2番の江越は初回に左翼席にソロアーチ。いずれも途中出場だった3日のDeNA戦、7日の巨人戦に続いて3打席連続本塁打をマークした。そして7番の西岡がサヨナラV打を放ったが、当初、指揮官は「西岡を2番にしようか考えた」という。それを片岡打撃コーチが「勝っているときだったのでそこまで打順をいじることはしたくなかった。このチームは若くてここまで勢いでやってきた。それを崩したくなかった」と江越の2番起用と西岡の7番残留を“進言”したという。


 普通なら、どの打順でも器用にこなす経験豊富な西岡の2番となるところだが、あえて一発が魅力の江越をリスク覚悟で優先起用。この「イケイケ方針」が劇的な勝ちを呼んだのだ。「くしくもその2番と7番が打点だったね。勝っている打線で横田から江越に代えるのは勇気が必要だった」と金本監督。単独首位浮上に「そのへんは何にも考えていない」と意に介さなかったが、今後も首脳陣の「イケイケ方針」で突っ走る。

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