メッセがアニキ化!阪神G戦勝ち越しの3大要因

2016年04月08日 16時00分

8回1失点投球でメッセンジャー(右)は今季初白星

 2016年シーズン最初のGT3連戦は阪神の2勝1敗に終わった。7日、東京ドームで行われた由伸巨人との第3ラウンドに金本阪神が10―1で大勝。前日6日に菅野にひねられた打線が奮起したが、この裏には金本流の“浸透”など3つの理由があった。

 

 昨季2勝11敗と鬼門の東京ドームで新生・猛虎打線が爆発した。前日6日の零封負けから一転して、この日は大量10点。初対戦の巨人・平良に序盤は封じられたが、4回に4番・福留が先制の2号2ランで口火を切ると止まらない。2度の打者一巡の猛攻撃で一気に突き放した。「一番勝っている巨人に勝ち越せたのは大きいし(今回の)関東(遠征9試合)で3敗しかしなかったのも大きい」と金本監督。その強さには3つの理由があった。

 

 1つは攻撃的で献身的な“走塁力”。今季はすでに投手の盗塁に、エンドラン、重盗など実に積極多彩だが、金本野球を象徴するのが「併殺打」の少なさだ。巨人の10個に比べて阪神は12球団最少の2個。高代ヘッドコーチは「それは監督が一番こだわっていることだから。昔からどんなに言っても、選手は『しまったー!』っていうのが一番にあって、そのあとに全力疾走するから遅れてしまう。ウチの選手は高い意識で取り組んでくれている。だから少ない」と胸を張る。指揮官が最も誇る1002打席連続無併殺打記録のイズムを継承する野球でもある。

 

 2つ目は金本監督の「陽のオーラ」。ある選手は「去年よりチームの中に笑顔があふれていて活気がある。監督自身が明るいということがとても大きい。だから僕らも負けても切り替えができるし、精神的にポジティブになれる」と明かす。黒星となった6日の巨人戦後に「もっと工夫をしないとだめだ!」と怒り心頭だった指揮官も一夜明けると笑顔の連続。不振だったゴメスがこの日、裏方スタッフに愛用のバットを触ってもらい「打てますように!」とおまじないをしてもらって適時打をマークしたが、こんな明るさも鉄人の“笑顔の伝染”によるものだ。

 

 3つ目は投の大黒柱・メッセンジャーの「アニキ化」。この日、8回1失点の力投で今季初白星を手にした来日7年目の助っ人は鉄人の代名詞であるウエートトレに「チームが取り組んでいることだから俺もシーズンを通してやる。俺は監督の現役時代を知っているんだ」と言って挑戦。これまでオレ流だったメッセの“変身”。これを見て他のナインも自分たちも頑張らなければ、との気持ちになっているという。

 

 8日からは本拠地での広島3連戦。金本監督は「今の勢いを甲子園のファンに見せてほしいし、もっと暴れてほしい」とハッパをかけたが、ナインももちろん、そのつもりだ。