中日で前日4日に遠藤一星内野手(27)の登録を抹消した谷繁采配に賛否の声が出ている。

 開幕から8試合「3番遊撃」でスタメン出場した遠藤は30打数5安打の打率1割6分7厘と不振。もともと守備でもスローイングに難があり、二軍落ちとなったものだが「今季は遠藤と(高橋)周平をレギュラーに育てあげるため我慢して使うはずではなかったのか。まだ開幕して10日ほどで1か月もたっていないというのに、いきなり落とすのはかわいそうでしょ」とチーム関係者。別の関係者も「確かに開幕から打てていなかったけど、打順を下げて使って様子をみるとか、やりようはあったはず。レギュラーの素質は十分にある選手なんだから、今季は心中するぐらいの覚悟で使わないとダメでしょ。見限るのが早すぎる」と憤る。

 その一方で、首脳陣の一人は「遠藤はまだ2年目だし、二軍でやり直しは全然できる。一軍に残しておいても出番がほとんどなく、ベンチにいることの方が本人にとってよっぽどつらいはず。守備が安定していないのは分かっていることだけど、ここまで打てないとちょっとしんどい。今は打ちたいばかりで前に迎えにいってしまって打撃フォームを崩している。下でもう一度、やり直した方がいい。妥当な判断」と擁護。遠藤の処遇を受けて意見が分かれているわけだ。

 5日のDeNA戦(ナゴヤドーム)に1―0、今季初の連勝で勝率を5割に戻した中日。「明日(6日)はまた野手が奮起してくれればいいと思う」と谷繁監督は話したが、まだまだ手探り状態だ。