金本阪神が巨人の“ブランド力低下”に困惑

2016年04月05日 16時00分

巨人戦に気合の入る金本監督とは裏腹に球団フロントは…

 宿敵・巨人には4年連続負け越し中で、昨年は9勝16敗と赤っ恥をかいた阪神。金本知憲監督(48)は伝統の一戦を前に「上にいるチームには勝たないといけない。これ以上乗せないようにしたい」と気合を入れ、昨年11敗の鬼門・東京ドームには「硬くなる必要はない。ここで勝ち越すぞ、という強い気持ちが大事だ」とナインにゲキ。好調を維持する新人・高山も「余裕は自分にはない。しっかりやるだけ」と腕をぶした。

 

 そんな頼もしい現場と裏腹に、球団フロントは伝統の一戦に“困惑状態”でいる。昨年に球団創設80周年記念イベントを終えた阪神は、今年から巨人との共同プロジェクト「伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES~」の実施を発表。「お互いが新監督同士の伝統球団。様々な形で盛り上げていきたい」(四藤球団社長)とすでに宣伝ポスター、ロゴを制作し、今後は共同イベントの詳細を詰めていくはずだったが、あるフロントはこう話す。

 

「ここにきて巨人さんの腰が重い。こちらからはイベントなどで『こういうのはどうですか?』など言っても向こうは乗ってこないというか…。向こうからも申し出が少ない。3月に再び野球賭博の問題が出たことであまり野球の試合以外で目立ちたくないのか、今は自粛ムードになっているのかも…。両球団で盛り上げていきたいんだけど…」と複雑顔だ。阪神は26日の巨人戦(甲子園)で「伝統の一戦 人文字イベント」を開催。5月11日の巨人戦(甲子園)は巨人・長嶋茂雄氏と名勝負を演じた“ミスタータイガース”故村山実氏の「メモリアル試合」とすることを決定。積極的に伝統の一戦を盛り上げようとしているのに、肝心の相手がこれでは話にならない。

 

 困惑している理由にはチケットの売り上げもある。甲子園での巨人戦は26日からの3連戦と5月10、11日の2連戦が控えているが「初戦は完売だが、その後の売れ行きが例年よりも鈍い。賭博事件が巨人ファンに影響しているかはわからないけど…」(別の関係者)と危惧。球団内には「巨人が新監督で開幕ダッシュに成功しても東京ドームの“大入り”が1試合もなかった」という指摘もあり、巨人の人気凋落が仮に本物なら今回の共同プロジェクトは…というわけだ。

 

 虎の困惑ぶりを巨人はどう聞くか――。