阪神・メッセンジャー投手(34)が25日、中日との開幕戦(京セラドーム)に先発し、7回途中4失点で今季初黒星を喫した。

 128球の熱投も6四球と制球に苦しんだ右腕は「体の状態は良かったが、コントロールミスで痛い目に遭った」と反省。それでも、この日は走塁でチームの士気を大いに高めた。来日7年目で自身初の盗塁を成功させたのだ。

 5回二死、一塁走者のメッセンジャーは、無警戒の中日バッテリーの意表を突くスチールを決めた。

「サインではなく(配球の)パターンを盗めると思って走った」としてやったりの表情を浮かべた助っ人右腕のNPB初盗塁は、金本阪神の超変革野球を象徴するようなシーンだった。