阪神・藤川球児(35)が20日、オリックスとのオープン戦(京セラ)に先発し、6回3安打2失点だった。

 6回途中、98球を投じたところで、香田投手コーチがマウンドに向かい状態の確認をする場面もあったが、この回を投げきった。106球を投げた右腕は「イニング途中で降りるとクセがつくので、できるだけ投げきりたいと思っていた」と続投志願の理由を語った。

 オフから先発転向の準備を続けてきた。香田投手コーチは「いろんな不安がある中で、一つひとつ階段を上ってくれた」と35歳の“挑戦”に目を細めた。

 開幕カード第3戦の中日戦(27日、京セラ)に先発予定。本番と同じ舞台での最終調整を終えた藤川は、マウンドの感触や手応えについて「それは言えないです」とニヤリ。本番へ向けて「いい睡眠、いい食事をする。しっかり栄養を取りたい」と話した。