楽天のドラフト1位ルーキー、オコエ瑠偉外野手(18=関東第一)が開幕一軍入りへ猛アピールを続けている。

 19日の巨人戦(東京ドーム)に7回から松井稼の代走で途中出場したオコエの打席は8回二死二塁の場面で回ってきた。

 打席に入る際には巨人ファンからも大歓声が起こるなど、球場内の興奮はマックス。山口の変化球をとらえ、左前適時打とすると一塁上ではガッツポーズだ。

 試合後は大歓声に関して「本当に期待されているので頑張らないと」と笑顔。球界を代表するセットアッパーからの一打にも「まだまだです。自分の力というのは実感が湧かないです」と謙虚なコメントを繰り返した。

 梨田昌孝監督(62)はオコエの開幕一軍に関して「(選定するのが)難しいね」と明言を避けたが、15日の西武戦でも決勝打を放つなど、チーム内の期待は高まる一方だ。

 そんな黄金ルーキーは最近、ベンチでの指定席は監督の前になっている。「指揮を執る監督の考えでチームは動いている。勉強になることが多い」(オコエ)と自発的に座っているのだ。

 チームスタッフは「首脳陣に指定されて渋々座るルーキーは多いけど、自分からというのは珍しい。そういうところにも向学心が表れている」と感心する。先輩ナインに対しても「守備の注意点など分からないことがあれば、どんどん聞いている。そういった姿勢は『かわいいヤツだな』と映りますよね」(同スタッフ)。

 こんな貪欲な姿勢も、オコエ人気を加速させる要因となっている。