巨人の賭博問題は依然くすぶったままだが、開幕は待ってくれない。現場のレギュラー争いは佳境を迎えている。


 18日、一軍は開幕前の総仕上げとなる本拠地でのオープン戦3連戦(19日対楽天、20、21日対西武)を前に東京ドームで全体練習を行った。


 注目は三塁と左翼。由伸監督はこの日になっても、まだ迷っていた。17日のロッテ戦スタメン三塁は岡本、左翼にはルーキーの重信慎之介外野手(22=早大)を送り出した。開幕オーダーについて「この何試合かは、そのイメージでやっている」と話したように、指揮官が今も若い2人に期待を寄せているのは伝わる。ただ「どうしようかな、というところもあるので…」と決めきれないのは、単純に2人の結果が物足りないからだ。


 岡本は打撃復調の気配を見せているが、オープン戦打率は1割8分5厘。重信は同1割9分5厘と苦しんでいる。村田ヘッドコーチによれば、それでも由伸監督は「もう少し見ましょう」と決断を先送りしたというが、この3連戦で結果が残せなければ、周囲を納得させることは難しい。実績から村田や亀井の力に頼らざるを得なくなる。


 グラウンド外のゴタゴタが収まらなくても、せめて開幕ぐらいはすっきりスタートを切りたいところだが…。