28年ぶりにタテジマ完全復帰を果たした阪神・掛布雅之二軍監督(60)が15日、初陣となるウエスタン・リーグ開幕戦の中日戦(鳴尾浜)に2―9と完敗した。

 総帥・坂井オーナーまで観戦に訪れ、いいところを見せたかったが「悔しいのは悔しい。でも、点差が開いても選手が全力疾走してる姿を見て次につながると思った。勝つに越したことはないけど、負けのスタートでも良かったよ」と手応えを強調した。

 試合前は現役時代のゲン担ぎだったユニホームのソックスに日付と名前を書いて登場。ミーティングではナインに「今までやってきたことを試合でやろう!」とゲキを飛ばしたが、初勝利とはいかなかった。

 掛布二軍監督に焦点を当てた異例のテレビ生中継まで実施された一戦。詰め掛けたファンは満員御礼の500人で、球場入り口では、ファンに配布する掛布二軍監督の直筆サイン入り名刺500枚、ポスター100枚があっという間になくなった。試合開始前から警備員を4人に増員。球場外には長蛇の列が並び、二軍では異例の入場制限まで行った。