【野球賭博】笠原元投手の“挑発開店”で巨人厳戒モード

2016年03月12日 06時00分

店の前には多くの報道陣が集まった

 巨人の野球賭博問題が福岡へ飛び火した。チームがソフトバンクとのオープン戦(ヤフオク)に0―6で完敗を喫した10日、同じ福岡市内で、今回の騒動のキーマンである元巨人投手・笠原将生氏(25)が飲食店をオープンさせた。故意か偶然か、目と鼻の先から飛び込んできた衝撃情報に、球団は再び厳戒モードとなった。

「笠原が福岡で自分の店を開くらしい」との情報が、球団内を駆け巡ったのは前日9日のことだった。場所は市中心部の繁華街に寄り添う一角。大通り近くだが、周囲の雰囲気は落ち着いており、地元では芸能人やアスリートがお忍びで訪れることで知られるエリアだ。

 渦中の人物が関わっているとされる店だけに、10日は昼すぎから続々と店の前に報道陣が集結した。だが午後5時30分の開店時間までに笠原氏は姿を見せず、代わりに応対した店員は「自分は店を手伝いに来ているだけ。笠原さんのことは知らない」の一点張り。また入り口には「取材目的の飲食お断り」などと書かれた紙が貼られていた。

 一方、球団がこの情報に敏感に反応した訳は、その店名と営業形態にあった。高級海鮮食材を売りにしている点は、高木京介投手(26)の件でも名前が浮上した「B氏」が、都内で展開する店舗と同じ。また店名には笠原氏の名前の1字が使われている。

 選手宿舎とも目と鼻の先の場所だけに、球団関係者は「まさか、ウチの選手が店に行くことはないと思うが…」とさすがに困惑を隠せず。球団はB氏と笠原氏が今も密接な関係にあると見ており「高木(京)がああいう会見を開いた直後、チームがちょうど福岡にいるタイミングで開店するとは、いったいどういう神経なのか。これは明確な挑発行為だろう」と怒りをにじませた。

 昨年11月、球団が笠原氏ら3選手に解雇処分を下した際には、森田総務本部長も「(今後は3選手に)個人的に相談に乗ってやろうと思う」と話していたが、現在は同氏も「調査に応じてもらえない」と笠原氏への不満をあらわにするなど、両者は完全な決別状態にある。

 また、福岡という場所は笠原氏の地元でもあるが、弟の大芽投手が所属するソフトバンクが本拠を置く地でもある。巨人関係者は「これでもう笠原は“あっちの人間”になったと思うしかない。今後はホークスさんに迷惑がかからなければいいが…」と心配した。

 笠原氏は昨秋、都内の草野球大会で剛腕を披露し、支援者によれば、NPB復帰を目指しているとの話もあったが…。B氏との関係を続けたまま、今回地元へ帰って飲食店を開業したとなると、球界復帰への未練はすでに断ち切ったということなのか。