男気右腕が早くも大車輪予告だ。6日の西武戦でメヒアの打球が左足内くるぶしを直撃し、状態が心配されていた広島・黒田博樹投手(41)が7日、マツダスタジアムに元気な姿を見せた。

 キャッチボールやダッシュで軽く汗を流し、左足は心配なさそう。練習後、黒田は「全然大丈夫。芯くった打球でもないし、このぐらいのことは、ピッチャーをやってれば日常茶飯事」と涼しい表情。「急に明日、折れていたとなったらメンタル的にやられるけど」と周囲を笑わせる余裕も見せた。

 さらに黒田は今季の登板間隔にまで言及。昨季は中6日が基本となったが「監督、コーチが決めたことに対応できるよう、しっかり体づくりをするだけ」と前置きした上で「中5日ぐらいで回って、チームの手助けになるのであれば準備したい。常に畝さん(投手コーチ)には『どんな間隔でも行けと言われれば行くんで』と言っている」とフル回転も視野に入れた。練習を視察した畝コーチも「問題なし。問題なし。問題なし!」と連呼し、安堵を表現。中5日での起用も「どこでやるかは分からないが、可能性はある」と否定しなかった。

 前田健太(27)のドジャース移籍や大瀬良大地(24)の負傷離脱など、先発陣が窮地の広島。大黒柱の健在はなによりの吉報に違いない。