【フロリダ州サラソタ発】オリオールズとマイナー契約を結んだ岡島秀樹投手(40=写真)が4日(日本時間5日)、キャンプ地入りし「引退する覚悟でアメリカに来た。納得して終われたらいい」と、プロ23年目に向けての心境、覚悟を語った。
2007年、レッドソックスのセットアッパーとして66試合に登板し、ワールドシリーズ制覇に貢献。オ軍マイナー選手や関係者の多くが「あのサウスポーの」と口を揃えるほど、今でも知られた存在だ。メジャー通算266試合に登板し、防御率は3・09。昨季はDeNAでプレーしたものの「もう無理かと思った」。だが「体の手入れやトレーニングを一からやり直したら、自分の持っているものが復活してきた」。9月中旬以降に3連投を含む4試合連続無失点をマーク。その時の映像がエージェントを通じてメジャー関係者の目に留まった。
13年、アスレチックスとマイナー契約を結んで以来3年ぶり3度目のメジャー挑戦になる。ただし、競争相手には20代前半の有望株も多いため、厳しい戦いが待ち受けている。
「(マイナーが)大変なのは分かっている。それでも最後はアメリカで、という思いがあったのでね。自分の投球を心掛けて、自分を出していけたらいい」
まずは「開幕をマイナー(3Aノーフォーク)で迎えるための競争」に勝たなければならないことは重々承知で「そこ(キャンプ中)で終わったら終わりかな」と話すが、悲壮感は全くない。「まずはこっちに来るチャンスを得ることができた。ということは次のチャンスがあるはず。野球ができる喜びを感じながらやりたいですね」
40歳のベテラン左腕は5日、プロ23度目のキャンプを迎える。