一軍合流した阪神のドラフト1位・高山俊外野手(22=明大)が25日、日本ハムとの練習試合(宜野座)に「7番DH」でスタメン出場し、4打数1安打と“及第点デビュー”を飾った。

 9000人の観衆が見守る中、第1打席は日本ハム先発の高梨裕稔(24)が投じた148キロの真っすぐを見逃し三振。その後も連続左飛に倒れたが、両チーム申し合わせで回ってきた9回裏の4打席目に強烈な投手強襲の内野安打をマークした。

 うれしい“一軍初ヒット”に「今日は充実した一日になった。まだまだ納得いく結果じゃないけど、思い切ってプレーできて良かった。課題も見つかったので、またアピールしていきたい」と話した。

 この日の試合ではポジション争いをする3年目の横田慎太郎外野手(20)が「新しい選手(高山)が来たけど、それ以上に結果を出すだけ」とライバル心むき出し。4戦連続マルチ安打の4打数3安打2打点と大暴れした。軍配は掛布雅之二軍監督(60)イチ押しの成長株に上がったが、それでも金本知憲監督(47)の高山評価は「合格点」だった。

「打撃フォームは完成形に近い。幹ができている。予想以上。スイングスピードが速い打ち方ができている。他の選手が自信をなくすようなものを見せてくれた。尻に火がつくよ」と評価した上で「彼のスタイルをこのまま続けばいい。壁にぶつかるまで何も言うつもりはない。好きなようにやればいい」とキッパリ。

 百戦錬磨の鉄人に初日からここまで言わせるとは…。高山の今後に目が離せない。