【アリゾナ州グレンデール24日(日本時間25日)発】ドジャースの前田健太投手(27)が中4日での調整法など、メジャーでのルーティン確立に向けて着々だ。この日は、およそ8分間のキャッチボール、内野ゴロでの一塁ベースカバーやバント処理など、グラウンドでの練習は凝縮されていたとはいえおよそ1時間という短さだった。その後はクラブハウスで着替えてトレーニングルームに移動。マシンなどを使って1時間以上汗を流した。

 前田はウエートトレーニングなどの取り組みを次のように明かす。

「基本的には自分の、今までの方法でやっていますね。(具体的には)下半身、上半身、両方」

 チームメートは筋肉隆々の選手が多い。だが、前田は侍ボディーで勝負する。「人それぞれ体は違う。特に僕は日本人なので、こっちのやり方が全て合うってわけではない。ウエートも、トレーナーに今までやってきたものを見せて、こういうのもやった方がいいんじゃないかっていう相談をしながらやっている段階。今までやってきたものを続けながら、こっちの新しいものを取り入れて、それをうまく交ぜて、いい感じに仕上げていけたらいい」。周囲に惑わされることなく、まずは広島時代から行っているマエケン流を続ける。

 オープン戦初登板は3月5日(同6日)のダイヤモンドバックス戦に決まったが、その後は基本的に中4日で登板する予定で、メジャーデビューはチーム開幕3戦目の4月6日(同7日)に敵地で行われるパドレス戦が濃厚。2戦目は休養日の関係で同12日(同13日)の本拠地開幕戦のダイヤモンドバックス戦となりそうだ。

 中4日について前田はどう考えているのか。「中4日も毎年、数回はあった。(大切なのは)疲れを取ること。僕は(登板間に)ブルペンに入らなかったりしたので、投げて投げてというよりも、投げないで調整をやってきたのでそういう不安はない。あとはこっちで1試合投げてみて、疲労が日本とどれくらい違うのかって感じて、ルーティンを作っていけたらいい」。そしてあらためて「調整方法に不安はない」と断言した。

 腹をくくって海を渡った前田のメジャー1年目。広島での経験と持ち前の負けん気の強さで先発ローテーションをつかむ。