巨人の今キャンプで“初カミナリ”だ。

 22日、フリー打撃開始前に野手全員をケージ裏に集め、輪の中心で内田順三打撃コーチ(68)が熱弁をふるった。「練習でも初球からガンガン振って、強い打球を飛ばす意識を持て!」

 昨季のカウント別チーム打率を示しながら「今は球を見ている時期じゃない。まだオープン戦といっても、直球ぐらいは甘いところに来たら、初球から逃さないという圧力をかけていかないといけない」と、打者有利のカウントで打ちにいくことの重要性を説いたという。

 前日(21日)の広島とのオープン戦では、15安打を放った相手打線の積極的なスイングが目立った一方、巨人は慎重に球を見極めた結果、散発5安打で零封を許した。

 内田コーチは「向こう(広島)はファームから早いカウントでの打撃を意識づけられている。それがこっちはまだできていない」と語気を強めてまくし立てると、「探ってばかりじゃ吹っ飛ばされる。要は『相手の投手とケンカせい!』ということだよ」と激しい言葉で打線に活を入れた。