中日二軍が17日、読谷球場で韓国SKと練習試合を行った。小笠原道大新二軍監督(42)にとっては今キャンプ初の対外試合。サヨナラを含む4本のアーチが乱れ飛び、9―7で劇的勝利を収めたが、指揮官は「試合ですから勝つに越したことはない。勝ったことは良かったと思います。でも、まだ1試合。今日だけに限ったらよく打ったけど、ホッとせず明日からやってほしい」と口元を引き締めた。

 もっとも、このど派手な勝利は“ガッツ(小笠原監督の愛称)効果”との声も上がっている。今年の読谷二軍キャンプについて「去年に比べてよく声も出ているし、とてもいい雰囲気。何よりも明るいし、活気がある」とチーム関係者は声を揃える。その原因の一つが注目度。「小笠原新監督になったことで、お客さんの数は去年よりも増えています。評論家の方も去年よりも増えている感じがします」(球団関係者)。実際、この日も多くのファンが球場に詰めかけ、二軍にもかかわらず3人の評論家の姿もあった。そんな状況に二軍ナインも張り切っている、というわけだ。

 この日はガッツのものまねで知られる沖縄出身のお笑い芸人・比嘉速人もお手製のユニホーム姿で球場に登場し、スタンドを盛り上げるなど思わぬ効果まで。

 3安打2本塁打と大当たりだった谷は結果が出たことを「雰囲気よくできているというのもあると思います」と分析。“ガッツ効果”で中日の二軍が一軍を突き上げる。