金本阪神が“脇を締めて”リーグ制覇への隙をなくす。9日、沖縄・宜野座キャンプ第2クールが終了。ナインが順調な仕上がりを見せている中、10日発売の「週刊新潮」に伊藤隼太外野手(26)の女性問題が報じられた。球団側は、これを契機にチーム内の風紀を徹底していくという。

今キャンプ一番の晴天となったこの日、ナインは実戦形式のシート打撃や強化ランニングなどのメニューをこなし、汗を流した。金本監督が「誰を二軍に行かせればいいのか…。みんな(状態が)いいからね」とうれしい悩みを口にするほど調整は順調そのものだ。

 そんな中、伊藤隼の女性問題が週刊誌に報じられた。球団幹部は「プライベートなことなのでこちらから言うことではない。(記事の)内容が事実かも分からない。コメントのしようがない」と話したが、現在、故障のため二軍調整中の伊藤隼には事情聴取したもよう。罰金などのペナルティーはないものの、おきゅうが据えられたようだ。

 そして、事はこれに収まらない。球団サイドはこの一件を契機に改めてグラウンド外の行動に関して引き締める動きとなっている。「今は球界が狙われやすいという面がある。特にウチは指揮官が金本監督になって盛り上がりを見せているだけに標的になる可能性は高いかもしれない。気を引き締め直さないといけない」(球団関係者)。昨年の野球賭博から、この度の薬物問題と球界は負の連鎖が止まらない状況。小さなことでも耳目を集めてしまうだけに、これまで以上に風紀を徹底していこうというわけだ。

 NPB職員を招き、有害行為撲滅に関する講義を13日には一軍、20日には二軍で開催。さらに、今話題のLINEやSNSなどの取り扱いについてもいま一度、注意喚起される予定。金本阪神は雑音を完全に封じてシーズンへの戦いに臨む。