阪神OBの江夏豊臨時コーチ(67)が7日、二軍の高知・安芸キャンプで指導を開始した。

 ブルペンで3年目の金田和之投手(25)に「投げる時にケツの穴を締めすぎている。力むな」と独特の言葉を用いて技術指導。ドラフト5位の青柳晃洋投手(22=帝京大)ら、シート打撃に登板した者には「勇気を持ってチャレンジしろ」「自分の悪いイメージを捨てて新しい自分を見つけなさい」などとアドバイスを与えた。

 そんな中、とりわけ高く評価したのは投手ではなく、ドラフト1位の高山俊外野手(22=明大)だ。

 フリー打撃の印象を問われ「いい素材であることは間違いない。ベストなら沖縄(一軍)に連れていけるんじゃないか。何か持っている。昨日(6日)の講義で一番前の真ん中の席で最初に質問してきたのが高山。堂々とオレの面を見て聞いてきたのは良かった」。

 さらに「現役時代、オレの顔を見て話すやつは向こう気が強かった。カウントがツースリーでまともに勝負にいったらやられる」と、すでにプロ向きの性格であると太鼓判を押した。

 辛口の江夏コーチが、新人をここまで絶賛するのは過去に例がない。ルーキーは「そう言っていただいてありがたいです」と素直に喜んだ。