巨人・白石興二郎オーナー(読売新聞グループ本社社長=69)が6日、宮崎キャンプを訪れ、新チームの状況を視察。覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された清原和博容疑者(48)についても言及した。

 この日のキャンプ地は日中も凍えるような寒さだったが、「見るのは嫌いじゃない」と朝から日が傾くまで、グラウンドで首脳陣や選手の動きをチェック。視察を終えると、満足した表情で「いろいろな人に聞くと『雰囲気が変わった』と言っていた。コーチ、選手含めて自分たちに近い世代の人が監督になったという親近感もあるし、新監督になってこれから戦うときに、自分たちが柱になって支えていこうという雰囲気が出つつあるのかな」と評価した。

 一方、球界は今も“清原ショック”に揺れている。現在は無関係でも、9年間在籍したスター選手の不祥事に、トップが目をつぶることはできなかった。

 表情を厳しくすると「かつて巨人で長い間活躍してくれて、主軸の打者としていい仕事をしてくれた。そういう選手が、覚醒剤に手を染めて逮捕されるという事件は非常に痛恨事。去年は賭博問題もあったし、その反省をもとに、新監督のもとで再出発しなければいけないというときに、巨人に籍を置いた花形打者の不祥事が、重なる意味で非常に残念」と語った。