覚醒剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)は逮捕前日に群馬県内で密売人から覚醒剤を購入していた疑いがあることが判明した。

 清原容疑者は、なぜ群馬県まで覚醒剤を購入しに行ったのか。この「群馬」をめぐって、清原容疑者と某球団在籍時の先輩だった元選手の名前が浮上している。

「清原は、故障した体の痛みを紛らわすことや、集中力を高める、打者としてデッドボールを怖がらないようにするためなどの理由で、錠剤タイプから始まり、次第に本物の覚醒剤の粉末に手を出すようになった。それを教えたのがこの先輩。彼は北関東の某暴力団の入手ルートを持っていた。それをきっかけに清原はこのルートから主に入手するようになり、だから清原は群馬などに月に2~3回も訪れていたようです」(捜査関係者)

 その“錠剤タイプ”というのが、当時のプロ野球選手の間でひそかに使用されていた「グリーニー」といわれるもの。2006年10月、高知市内で覚醒剤使用容疑で逮捕、起訴され、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた野村貴仁元投手(47)は自身の公判でこう証言している。

「オリックス在籍時に外国人選手から、グリーニーという覚醒剤の錠剤をもらい使い始め、巨人退団後にメジャー挑戦のため渡米するまで使用を続けていた」

 野村元投手は1学年上の清原容疑者とは巨人時代に同僚だった。別の捜査関係者は「巨人時代には清原にも薬物を紹介していたとの情報があり、後の野村氏の逮捕時には“薬物仲間”の中に清原の名前もあったことから、捜査リストに入ったこともあった」と話している。

「覚醒剤の入手先を明かせば、暴力団からの報復を恐れているからでしょうが、同時に、入手ルートがバレた場合、現役選手時代にさかのぼった薬物使用歴まで明らかになるのを恐れているのもあるのでは」(同)とみている。