ソフトバンクの王貞治球団会長(75)が2日、初の40本塁打超えを目標に掲げる松田宣浩内野手(32)と柳田悠岐外野手(27)に“3つの金言”を贈った。昨季の本塁打数は松田が35本で、柳田が34本。5~6本の上積みが必要となってくる。

 まず1つ目に挙げたのが「打ちミスをいかになくすか」だ。「新しい技術を身につけて今まで打てない球を打つというよりも、ミスを減らすことで35本を40本にするほうが取り組みやすい。そうやっているうちに新しい技も身につく」という。

 2つ目が我慢と準備。本塁打を量産すれば厳しい球が多くなる。四球で歩かされるケースも増えるが、気持ちを切らさないこと。「打者は我慢するしかない。文句を言って直球を投げさすわけにはいかないからね。次の打席で打つ準備につなげていくだけ。ホームランボールが来ない試合もあるけど、来るときもあるんだから」と訴える。

 そして3つ目が短期の目標設定だ。自らの経験として「僕はいつも3試合に1本打つというのをテーマとしていた。そういう目標がないとバタバタバタといってしまう。そう(設定)すると、だいたい43本から45本いくからね」と話した。

 昨季31本塁打の李大浩の流出が決定的になった。いくら選手層が厚いとはいえ「実際にいなくなったら結構大きいと思う」(チーム関係者)との声もある。それだけに柳田、松田のさらなる本格化に期待が集まるところだ。“王金言”で大砲2門の40発超えはなるか。