覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで2日夜、現行犯逮捕された清原和博容疑者(48)について、西武の鈴木葉留彦球団本部長(64)が3日、A班春季キャンプが行われている宮崎・南郷スタジアムで会見に応じた。

 会見の冒頭「非常に残念だと思います」と切り出した同本部長は、巨人の元3選手が絡んだ昨年の野球賭博に続く自軍大物OBの不祥事に「球界全体が真摯に受け止めてやっていかなければいけない事件だと思います」と神妙な面持ちで話した。

 ここ最近の週刊誌報道を受け、西武では球団OBである清原容疑者へのトークショーやイベントへの参加要請を見合わせていたいきさつもあった。この件について同本部長は「球団の判断の中にはややあったかな。それが事実かどうかは今まで分からなかった。これから出てくることもあるでしょうから、それは対応していかなきゃいけないと思う」と言及した。

 また選手への指導については「薬物なんてやってはいけないことは、選手であれば分かっているだろうし、それを含めて全ての面でコンプライアンス(法令順守)の話はしている。先日も(弁護士の)先生が来て話をされた部分と一致する部分はあります」と万全を期した球団の対応を語った。

 清原容疑者が取材者として南郷キャンプを訪れたのは2年前。白いスーツ姿で現れ、周囲の関係者のド肝を抜いた当時の様子に変化ついては「そこのところはコメントしようがない。臆測で話はしない。経過を見守らなければいけない」と慎重な物言いに終始した。