12球団で最長 巨人三軍「1日12時間練習」

2016年02月03日 10時00分

川相監督率いる三軍は厳しいキャンプとなりそうだ

【赤坂英一「赤ペン!」】今年の巨人で、いや、全12球団のキャンプで最も長く練習をしているのは川相監督率いる三軍ではないだろうか。朝は7時から木の花ドームで早出練習を開始、昼間は食事と移動以外に休みはなく、すべてのメニューが終わるのが夜の7時前なのだ。私もキャンプを取材して今年で28年目になるが「1日12時間練習」なんて、見たことも聞いたこともない。

 

 川相三軍監督は初日の朝、高橋監督、斎藤二軍監督らと必勝祈願をした青島神社で「野望」の2文字を絵馬に書いた。これが三軍のスローガンである。「巨人に入って、巨人のユニホームを着ただけで満足してはダメ。三軍から二軍、育成から支配下、さらには一軍のレギュラーを取るという野望を持ってほしい」という川相三軍監督、「別にぼくが妙な野望を抱いてるわけじゃありませんよ」と笑ってみせた。

 

 三軍の育成選手がそうした野望を持てるよう、球団も支配下登録の枠を空けている。「支配下の枠はいま5つ空けてあります。当分、補強をする予定もない。三軍の選手たちにはそこを目指して頑張ってほしいから」と強調するのは堤GMだ。「今年は独立リーグから新人が入ってきて、彼らがまたギラギラした雰囲気を漂わせてるんです」と、期待のほどを語っている。もっとも川相三軍監督が言うには「ギラギラしてるほどではないね。それはまだまだこれから」とのことだが。

 

 そんな三軍を、新たにファーム巡回打撃コーチに就任した田代コーチもバックアップしている。初日は朝から旧室内練習場にこもりきりで、午前中は二軍、午後は三軍の指導にあたった。「田代さんは最初からあれこれ口を出さずに、とにかくじーっと選手を見てる。そうやって個性や特長を見極めてるんでしょう」と川相三軍監督は言う。

 

「この年になって巨人のユニホームを着ることになるとは思わなかったよな」と照れた田代コーチ。私の個人的印象では結構似合っていると思う。現役時代に王貞治さんからバットをもらいながら、折ったりしてはいけないからと試合では使わず、家宝として大切に保存しているそうだ。

 

 14日には、斎藤監督率いる二軍と三軍のサバイバルマッチも行われる予定。一軍は高橋監督と松井臨時コーチの話題で持ちきりだが、ファームでも熱い練習が行われている。ファンの方も一度覗いてみてはいかが?