原監督「四次元のことを言い出す人は衰退していく」

2012年03月05日 14時00分

【『無敵ジャイアンツ』のキーマンに聞く(1)】
 今オフに他球団がうらやむほどの巨大補強を行い、白石オーナーから「無敵ジャイアンツ元年」を命じられた巨人が順調なキャンプを送っている。果たして今季の巨人は本当に「無敵」になれるのか? そこで問題の核心を東スポ流の直撃インタビューでえぐる新企画「『無敵ジャイアンツ』のキーマンに聞く」がスタート。第1回はもちろん指揮官・原辰徳監督(53)だ。

——キャンプ初日、監督は「杉内、村田が入ったことで刺激を受けて潜在能力がムクムク出てきてくれれば。相乗効果を期待したい」と語っていた

原監督:彼らに共通しているのはキャリア、実績。その中で教材、教本になるということ。たとえばメカニック(投球フォーム)にあったり、打ち方、あるいは宿舎に帰ってどういう生活をしているとか…。チームに与える影響は大きいと思う。

——実際に相乗効果が出ている選手は

原監督:同じポジションでやっている内海、東野、亀井は刺激を与えられている。早くも「負けねえぞ」と言っている。それを非常に感じる。内海、東野は例年になく積極性が出ているし、亀井も「簡単にお前には渡せないぞ」というものが出ている。

——注目の村田だが、昨年は本塁打20本、得点圏打率は2割を切る不振に陥った。「一打者・原辰徳」としてその不調はどこにあると思うか

原監督:評論家じゃないから評論はできない。ただ「そういう一年だった」ということ。じゃあ「何が?」というのは対策、反省していると思う。本人の中では最低の数字だと思うけど、それが出てしまうのも勝負の厳しさ、怖さ。それをしっかり受け止めてつないでいけたらいいと思う。

——周辺では外様特有の「巨人」というプレッシャーに押し潰されるのでは、の声もある。数々の外様選手を目にした監督から対策を伝授するとすれば

原監督:すべて「技術がない」「コンディションが悪い」と現実的な部分で消化していくしかない。たとえばプレッシャーとか、ジャイアンツに来て重圧を感じるとか…。そういう〝四次元的なこと〟を考えたり転嫁してしまうのが一番いけないんだよ。勝負弱いとか優しすぎるとか気が弱いとか…。そういうのは目に見えるものではないよね? そんなことを思うヤツはアスリートとして、勝負師として言っちゃいけない。だから(村田は)そういうふうには思わないと思うよ。投手がこうだから、とか自分のスイングにキレがないとか、そういう〝三次元〟の中で取り組む姿勢が大事。四次元のことを言い出すと難しいよ。キリがない! 弱い人間というのはそういうところに原因があると思い込むんだな。そういう人は衰退していくよ!

※続く

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