「首位打者」取り宣言 西岡の“ビッグマウス”復活を阪神歓迎

2016年01月30日 10時00分

自主トレを公開した西岡

 阪神の“崖っ縁男”西岡剛内野手(31)が28日、大阪・豊中市のトレーニングジムで自主トレを公開し、2010年以来となる「首位打者」取りを宣言した。昨季は右ヒジ痛で大半が二軍暮らしと2年連続でふがいない成績に泣き、今季はまさに進退がかかった背水イヤーとなるが、この西岡の“ビッグマウス復活”に金本監督、フロント陣は大喜びだ。

 

 契約最終年となった昨年は右ヒジ故障で50試合の出場にとどまり、打率2割6分2厘、2本塁打、14打点に終わった西岡。とっくの昔にレギュラーの座は剥奪され、今季はまさに背水のシーズンとなるが「ここ2年、連続でケガをして精神的にも苦しかった。ケガがなければやれるという自信は明確に持っている。置かれている立場は理解しているが、危機感は全くなく、楽しみ。開幕が待ち遠しい」と明るく話した。

 

 ハワイで行った自主トレではスピードや体のキレを取り戻すことを重視し、手応えもあるのだろう。「レベルの低いところで(復活を)考えていない。自分が首位打者を取って、もう6年たつ。オープン戦で打率1割でもシーズンで3割打てばいいこと。ケガし続けてもう怖いものはない。次やったら終わり。捨て身の精神でいる」。進退をかけながらも、6年ぶりの首位打者取りを堂々宣言した。

 

 首位打者は同僚の福留も目標に掲げているが、西岡は「孝介さんは同じ時期に入団した尊敬する選手。争えることになればチームにとっても僕らにとってもいいこと。絶対、負けないように頑張る」と対抗心もムキ出し。今の補欠の立場から一気に首位打者まで上り詰めるという久々の“ビッグマウス”炸裂だ。

 

 これに球団サイドは大喜び。西岡に厳しい姿勢を見せてきた金本監督は「本当に(首位打者を)取ってくれ!と(西岡に)言っておいてくれ。取って!とな。(今年は)彼も野球人生がかかっている。2年出ていないんだから、彼が一番分かっている。もともと、実績はあるし、福留と並んで打撃センスはピカイチなんだ」と手放しで期待する。

 

 フロント関係者も「ウチはおとなしい選手が多いだけに、西岡が大きい目標を口にするのはいいこと。彼が悲壮感たっぷりで暗いとチームのムードも悪くなる。誤解されがちな選手だけど、実際、彼ほど若手を励ましたりできるムードメーカーは他にいない。ウチの経営陣は皆、それを知っている。だから今年は楽しみにしている」と拍手喝采だ。

 

 悪く言えば「大風呂敷」ともとれそうな西岡発言だが、チームは大歓迎。天国も地獄も知る“崖っ縁男”が今季、首位打者を争い、新生・金本阪神を救えば、これ以上痛快な復活劇はない。